東京大学生産技術研究所 人間・社会系部門 木質構造学 腰原研究室 |
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木質構造建築物 |
伝統木造 | 既存木造住宅 | 近代木造 | 集成材建築 | 現代木造 | 高層木造 | 木橋 |
日本では、古くから木材を使用して構造物を建築し続けてきた。 このため、構造工学でありながら時間軸を持っている。古い技術は伝統技術として、新しい技術と同様に評価される。 時間軸と建物の規模で木質構造建築を分類すると下記のようになりそれぞれ構造的特性、問題点は異なり研究テーマとなっている。 |
木質構造建築物の分類と研究テーマ |
伝統木造建築 | 古くから日本で用いられてきた継手・仕口など木組みを主な接合方法として建てられた建築。社寺建築、塔、木橋などの大規模な構造物から町家、農家などの民家まで多岐にわたる。太い柱、垂れ壁付独立柱、土壁、貫などが主な耐震要素となっており、組物などの特殊な構造要素も見られる。
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近代木造建築 | 建築基準法制定以前1900-1950年頃に建築された木造建築。伝統木造建築とは異なり、西洋からの構造工学の影響を受け、洋小屋、トラス、金物を使用している。産業建築として工場、倉庫などでは4階建、5階建などの中層の建築物も多く見られる。建築基準法の制定により大規模な木造建築の建設が禁止されたため、以降学校建築などの低層で大規模な建築として引き継がれる。現在、保存・改修の時期を迎えている。
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既存木造住宅 | 築30〜40年の木造住宅。在来軸組構法などを中心に建築されている。1995年兵庫県南部地震などの大地震のたびにその耐震性が問題視されている。耐震診断・耐震補強の技術開発が行われている。
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集成材建築 | 集成材の登場と基準法の改正により1980年代から大規模な木造建築が再び建築可能となった。平面的に大規模な体育館、美術館、博物館などが建築されている。
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現代木質構造建築 | 構造解析、EW(エンジニアードウッド)の登場により、さまざまな構造形式の木質構造建築が建築可能となった。ラーメン構造、シェル構造、壁構造、トラス構造、組積造などほとんどすべての構造形式が木質構造で可能となった。戸建住宅では、2×4工法(枠組壁工法)や木質パネルによるプレファブ工法など工業製品が多様される。さらに、免震・制震といいた対震の考え方も登場している。
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高層木質構造建築 高層木造建築 |
2000年の基準法改正により、平面的な大規模だけでなく高い木質構造建築も耐火性能を満足すれば建築可能となった。森林資源の有効活用を含めた木質構造建築物の未来像を考える。
>POWS(高層木造研究会) |
木橋 | 日本では、昔から木材を使用して建築物だけでなく橋のような構造物もつくってきた。まだ、集成材のない時代から木組を利用して大スパンの橋を実現してきた。
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